入間市下藤沢のBarber ism  TEL:04-2960-3533

入間市下藤沢のBarber ism  TEL:04-2960-3533

メインメニュー

BLOG

武士の鏡

いや~読むのに時間かかった

好きな作家さんなんだけど

016

「黒書院の六兵衛」浅田次郎

その時代=江戸から明治のさなか

混乱の時代の絶好調

そこを肌で感じさせるための

時代背景から形式や社会、生活

その意味をきちっと知っていないと

最後の結末おろか、話し全体が伝わりきらない

だからそれを話に織り込ませるから

どうしても遠回りになって

感情で読んでるのに頭に切り替わる瞬間があって

特に最初の頃読みづらかった

でも流石、浅田次郎

なぜ六兵衛が武士の権化となったのか

それもどこの誰かもわからない男が

地位を金で買い六兵衛となり

264年続いた江戸時代で

武士の本懐を忘れた武士たちの中で

本物の武士たる六兵衛

そして1つの時代が終わることの意味

これを見させられる

腑抜けた武士の中で本物の武士

これってやっぱり

浅田次郎だと「壬生義士伝」でしょ

侍でなかった者たちが幕末に

本物の侍となる、新選組

その中で本物の武士でありながら

金に汚く、命も極限まで惜しむ

武士たる、侍たる姿とは程遠い吉村貫一郎

ナメられ、バカにされ守銭奴と罵られる

けれど認められていた

愛されていた義理と愛の人、吉村貫一郎

江戸の終わりと侍の終わり

これに人情を100倍にして振り掛ければ出来上がる

壬生義士伝

やっぱりこれには敵わない

年末にこれ書いちゃったから

壬生義士伝読みたくなっちゃったな~

でもバタバタで読めるのって

年明けだな~


2018年12月28日


« »

カテゴリー