✂昼過ぎの丸ノ内線✂
これも本屋さんのおすすめ
そうでなかったら
きっと手には取らなかった
「明け方の若者たち」カツセマサヒコ著
まさに青春群像劇
そうなってくると僕には甘酸っぱすぎる気がして
躊躇したんだけど
昔はこの手も読んだよな~って読み始める
まず、書き方がカッコイイもの
そして出てくる音楽が時代を表してて
僕はそこまで没入感はなかったけど
世代が合う人はバッチリだろうな~
大学4年、就職を早々に決め
就活勝ち組の飲み会に参加し
そこで出会った彼女とあっという間に恋に落ちる
その恋のハマり方はズブズブにどっぷり沼
肩までどころか頭の天辺まで
そして就職
あんな大人になんてなりたくない
やりたい仕事はこれではない
自分にあったクリエイティブな仕事があるはず
そんな自分は特別ではなくなってきて
日毎染まる
不平不満ばかりの自分に対し
彼女は生き生きと社会を進んでいく
その間もいかにも若者らしい恋愛も続き
一人暮らし
半同棲
旅行
仲間
季節、もの、音楽、空気
全てのものが彼女の思い出に繋がる
僕はこれを途中まで読んで
社会に馴染めない、優柔不断で、不満しかない
そんな主人公と
社会で発揮して行く彼女のギャップ
これの溝で別れ
その経験で1つ大人になるのかと思ってた
そんな淡いカクテルに突然一滴の真っ黒な墨汁を・・
それじゃ~飲めないな
意味はあってるんだけど
甘酸っぱいレモンスカッシュにイカ墨を
そもそも相反するな
ジンジャーエールに紅生姜を・・・
駄目だピンとこないなw
何か良い例えありませんw?
甘酸っぱかった話が1つのスパイスで、エッセンスで
ガラッと見方、話が変わる
ちょっと期待してなかった分面白かった
勿論、人間の成長は簡単には進まないし
僕だって社会に出たてはうまく行かなかった
それが今じゃ休むことを知らない仕事人間
いびつな塊を叩いて叩かれて丸くしていくかのような
その頭の数年を甘酸っぱさと苦さでうま~く書かれてます
なんか就職したての頃
友達とあ~だこ~だ語ってたのを思い出した
丁度読み終わった丸ノ内線の中で
2022年1月21日