サイボーグ
彼らに出会ったのは10年以上前
とあるBARによく通ってた頃
2人が入って来て「やっぱりそうだ!」って
2人は入間基地の自衛官で仲が良く、よくつるんでた
で、別々で僕と出会い
片方はやきとり屋さんで
片方はそのBARで
どちらの店も経営は一緒なので繋がったんだけど
僕は飲み屋さんのカウンターで人に声を掛けるのは昔も変わらず
どちらも初対面で爆笑呑みをしたんだけど
そしたらある日、2人がこんな人と出会ったって話になったらしく
同一人物ではないか?となり
おそらくいるだろうBARへやって来て最初の言葉
「やっぱりそうだ(笑)!」
繋がったのでした
当時行けば誰か仲間のいるそのBARによく通い
その仲の良いふたりともよく呑みました
今思い出しても楽しかったなぁ~
とてもここには書けない面白エピソード山盛りでした(笑)
そして今、
ひとりは入間基地におり
何でも出来ちゃうサイボーグパパになり
仕事もプライベートも完璧にこなし
更に趣味を活かし色々なことやってるんだけど
僕の名刺のデザインも彼です
今度またちょっと頼もうかと思ってることがあるんだけど
いつ休んでるか分からない、まさにサイボーグ!
そしてもうひとりは、数年前、実家の家業を継ぐため
実家へ帰りました
たまにこっちへ来ると、僕も自衛官ばかりの集まりに呼んでもらったりして
元気な姿を見せてくれてるんだけど
その実家が
熊本
今大変ですね
僕が軽々しく、言ったり、書いたりしちゃいけないんだよね
何せ言葉が軽くなるだけで白々しいから
東日本大震災の時は暫くブログを休載したんですよ
今回は敢えて触れないで、そのままいつものような事書こうと思ってたんです
僕に出来る事ってなんだろう?
店を休んで、ボランティアに向かうことは正直無理です
生活が成り立たない
募金や物資を送ることくらい
東日本大震災の時は毎週ボランティアに行ってた
うちのお客様の若いお兄ちゃんに現金を渡し
呑んじゃってもいいし、好きに使ってくれ
どこに募金していいか分からないなら
君に使ってもらうのが一番活きた使い方だって
そしたら、ボランティアの方々の宿泊施設の
簡易ガスコンロになったそうな
今回、仲間が直ぐに行動を起こし水などの物資を
トラック数台で行くと聞き少しだけお手伝い
正直無力
気になってたけど、連絡取っていいものか思ってた
熊本の彼にLINEを送る
すると、全然元気だ、と
「なにか必要な物はある?」と聞くと
コンビニも開いてるし、エロ本くらいです(笑)
って冗談が返って来るくらい
ところがまさかの本震
連絡していいものか、何も出来ないのに
時間をあけて連絡してみると
やっぱり今度は大変だった
送られてくる写真はここに載せられないくらい大変なものだった
で、本人は水がないのが一番困るなど
被災地のリアルを少し伝えてくれた
僕は何も出来ないこと
そして言葉も見つからないことを伝えた
ただ長期戦になるからダッシュでなくて
マラソンで行こうって伝えるのが精一杯
そんな僕に、心配してくれてありがとうございます、兄貴
って返してくれる、心優しき熊本男児
僕は勿論連絡を取っているだろう
もう一人の彼に連絡をとってみると
もう被災地への仕事をしていて
情報もしっかり知っていた
だから僕はやはり何も出来なくてスマン
今は君たち自衛官に頑張ってとお願いするのみだ
って伝えると
任せろとばかりにの
スタンプが送られてきて
「そんな仕事につけて幸せです」
なんて心強い
そして、熊本の彼とそんな話をLINEでしてて
やっぱり、彼はサイボーグだなって
僕の仕事なんて震災起きたら
当分いらない
いろいろ落ち着き
時間も随分経った頃
髪が伸びてるな・・・切るか・・
ってなってくれるまでは、そしてその場所もあるのか?
こればっかりは分からない
そんな自分もままならない僕が、年下の仲間に
任さたぞ!って言えば
任せて下さい!って返って来るような男がいて
頼もしかった
(二年前の航空祭の写真です)
2016年4月20日