Please！Please！Please！
こないだ高校生2人来てくれて
ちょっと離れてるとこに住んでるんだけど
縁があって去年からうちに来てくれてる2人
結構混んでる日だったんで
お待たせしちゃい
いつもも通り、たわいない話をしながらカットして
2人共終わり、仲良く帰っていったんだけど
しばらくして店の電話が鳴り
出ると女性で
名乗られて気づく
「あ～～いつもご来店ありがとうございます」
って、2人の内のAくんのお母さん
知ってるくらいの間柄んだけど
以前、用事があって迎えに来たことがあったんで
またお迎えかな？
「まだお店にうちの息子はいますか？」って言われたんで
僕は「30分くらい前にお帰りになりましたよ」って伝えると
あ～～～～どうしようって絶望的な
何だろ、スマホにかければいいのに
そしたらお母さん泣きだして
「息子が最近学校で
友人関係上手く行ってなくって
数日休んでたんですが
今日学校行って
お宅へ伺って
私気付かなくって
仕事してたんですが」
なんか支離滅裂な感じで
話がイマイチ分からない
「そしたらメールが来てて
死ぬって自殺するって
ありがとうって来てたんです
電話出てくれないんです
あ～～どうしよう」
え・・・・ビビった
そんなバカな
今まで明るく大学の進学の話してたのに？
メール来たのいつですか？
調べてもらうと１５分くらい前
どうしよう・・・
今から駅行けばまだいるか？
駅前交番に電話して事情言えば
駅近辺探しに行ってくれるか？
お母さんはどうしよ、どうしよって
感情が押さえられてない
あっ！気が付いた
まだ待ってるお客さんの中に
そのAくんと同じ学校で部活の先輩だった
今年から大学生になったお客さんがいた
で、電話かけてもらった
そしたら・・出た！
すぐ代わってもらい
「今どこ？」
感情押し殺し、何事もないように
A「近くにいます」
「ひとり？」
A「はい」
同じ方向のはずなのに友達と分かれてるんだ
「店来れる？」
A「忘れ物しましたか？」
そんな物はないけど
「うん」
A「あ！ホントだ傘忘れましたね」
まじか
「じゃ取り来れるね？」
A「はい、これから伺います」
って事で、待たせてたお母さんに
話をして、店で確保しておくから
迎えに来てほしいと伝えると
「今から主人とすぐ伺います」
その時、店には５人位お客さんいて
何となく事情は分かってたんだと思う
緊張感がある
なかなか来ない
思わず電車の運行状態を見れるアプリを起動
勿論通常運行
お客さんに待ってもらってちょっと外へ見に行く
いない
ドキドキしてくる
そんな事する前に髪切るか？
色々頭をよぎる
うちの店の帰りにそんな事・・
焦る、不安になる
しばらくして、やっと来た
よかった、ほっとした
「傘ありがとうございました」
って帰ろうとするから
「ちょっといい？」
って店に連れ込み
更に奥の部屋へ
そしてドアを閉める
「お母さん迎えに来るって
だからこのまま店で待っててよ」
え？って顔する
「電話あって、心配してるよ」
困惑してる
「分かるだろ？MAIL送ったでしょ？」
「電話にも出ないし返信もないから心配してるよ」
戸惑う彼にスマホのLINEを開くように即す
A「コレのことですか・・・」
見せてもらう・・・・
え？
A「お母さんの勘違いじゃ」
うん・・・・そのようだね・・・
そこには
先ずお母さんの手の写真があり
仕事で怪我した事を伝えてる
それに対し彼が
「いつもありがとう」
コレは怪我してまで働いてくれてることへの感謝
「無理すると死んじゃうから」
コレはそんな怪我じゃないのに彼なりの冗談で
無理しないで早く治してねって
お母さん、今までの感謝と
自殺をほのめかす文章と勘違いしたような
その文を更に読み進めれば明らかに分かるはずなんだけど
A「お母さん心配性のオッチョコチョイで」
のようだね・・・
でもよかった～～～
その声が奥の部屋から店に聞こえたようで
お客さんの間にも安堵感
誤解も解け迎えに来た両親と家族３人で帰っていった
お母さんも学校休んだりしてたから心配してたんだね～
でもホント勘違いでよかった
後日ご夫婦でお礼の来店
そこであの時は慌てちゃってろくにご挨拶もせずに
オッチョコチョイで
主人にもMAIL見せず
話だけして来たんで2人でパニクっちゃって
って
同じくらいの歳の娘がいるんで分かりますよ～と妻は返し
私もオッチョコチョイですからとフォローすると
お母さん「じゃ～オッチョコチョイ同士って事で」
だってｗ
そのオッチョコチョイから
ビール頂きましたｗ
2018年4月29日
