✂The shape of the family✂
いや~面白かった
そして面白い作品はあっという間に読み終わる
それがちょっとさみしい
「そして、バトンは渡された」 瀬尾まいこ著
流石の2019年本屋大賞受賞作
森宮優子17歳高校生は
幼い時に母を亡くし
海外赴任の父と別れ、継母と日本で暮らす
その後も大人の都合で
血の繋がらない親のリレー方式で育てられる
そして高校生になった今
血の繋がらなく20歳しか離れていない父、森宮と暮らす
これだけ読むと壮絶な物語のようで全くそうではなく
それぞれの生活、価値観、経済的な違いあれど
それぞれの親に愛情深く育てられる
そこで育った彼女が今度は自分から新たな家族を持つ時
瀬尾まいこさんの文章は優しく
物語もほっこりしてる
家族とはなんぞや!なんて大義ではなく
それを淡々と受け入れる少女
でも大人になった時
大人たちの優しさに気付く
そこには血は繋がらないが家族がある
出てくる料理が丁寧で優しく美味しそうであるように
物語も優しく沁みる
おすすめの一冊!
2021年5月12日