✂ truth is stranger than fiction.3✂
さぁ~ドキュメントの3本目
勿論、日曜の昼あの番組
「ザ・ノンフィクション」
この時点で僕にはサンサーラが聴こえてくる
この番組でも苦手な話と得意な話があり
なかでもこれでもかと
ダメ人間を見付けて来た時と言ったら
素晴らしい秀作、傑作の匂いがプンプンする
更にそれを観終わると
あ~明日から、いや今から頑張ろうと奮い立たされる
それにしてもよく見付けてくるなぁって感心する
その中で去年の1位は
人生の終わりの過ごし方 ~「ダメ人間マエダ」の終活
傑作だった
自らをダメ人間と呼ぶ44歳パチンコライター・マエダ
都心の裕福な家庭、なんなら父親は元高級官僚
マエダもエリート街道を歩むも
同級生で唯一大学に進学せずギャンブル三昧
定職はどれも続かず
バツ2で会っていない子供が3人
老いた母と二人暮らし
30代半ば天職として巡り合ったのが
ゲスキャラ・パチンコライター
ゲスをウリにそれなりに需要もあり
軌道に乗るも
2020年3月全身にがんが転移し
余命宣言が3か月から半年
友達に全てを語り「楽しく死にたい」と終活に付き合ってもらう
そして死ぬまで撮影して欲しいと生まれた番組
マエダは酒もタバコも止めず
進行し痛みと大量の薬で体は悲鳴上げるも
それでも仲間とガンガン飲みに行く
仲間はそんなマエダを特別扱いはせず
むしろ己から「不死鳥」とギャグを飛ばす
大阪に旅へ出るも
麻雀とパチンコと飲酒
大阪へ行く意味に疑問を持つ
そんな中コロナに感染
いっそ殺せと吠えるも
そこは不死鳥
復活
沖縄へ旅行し
暴飲暴食で苦悶
次の日痛みで海へ行けず涙
その次の日復活で
腹水の溜まった体にビーチで海パン&ビール
「夏が来たな~」って
しかし時は進み余命宣告をすぎる頃から
全身の痛みと歩行困難からホスピスへ入ったり出たり
老いた母の肩を借りて歩く
楽しくがどんどん難しくなってくる
どうやっても死と向き合わなくてはいけなくなる
あんなに明るかった、ゲスだったマエダのツイート
仲間へのLINEが変わってくる
「病は気から」
全くだけど
病になると気も病む
「死」への恐怖にとらわれる
それを吐き出すマエダ
怖いって
がんは鬱になるって言うけど本当だ
一日中死を考えさせられたら
それをマエダは見せ続け
最後に仲間に夜桜を見せてもらい
亡くなる
前半のゲスっぷり、見事としか言いようがない
コロナに罹った時なんてもう笑うしかない
一番罹っちゃいけない人が
居酒屋でガンガン飲んでタバコ吸ってベラベラとバカっ話
そりゃ罹るだろって
それでも後半、全てをさらす
歩けなくなってくる体
近づく死
その恐怖
壮絶だった
生き様を見せつけられた
だからこれが去年のザ・ノンフィクション1位
それも圧倒的!
今年もまた面白い作品お待ちしております
い~きてぇ~るいきてぇいる♪
追伸、ちなみに僕は年一回人間ドック行ってます
2022年1月30日