✂難しいね~✂
だらだらとなかなか読み進められなかったのを
やっと読み終えたのは西武線の電車の中
それが
「高校入試」湊かなえ著
結構、湊さんの本は読んでて好きなんだけど
この高校入試はなかなか
物語は県トップの公立高校の入試
この高校は地域でも不動の進学校
その高校に入ることが全て
そのOBはOB以外を認めず
その高校が全てであって
その先の進路よりもその高校に入ることが正義
親がその高校のOBであるならば
その子供もその高校に入ることが絶対条件
もし落ちれば人であらず、恥とされる
それは高校の教職員もそのOBであるか、ないか
そこには大きな隔たりがある
そんな学校の入試前夜黒板に
「入試をぶっ壊す」
と張り紙が・・・
すごく良く出来てて
犯人もなかなかわからず、その目的も
でも入試を通して封建的な社会だったり
学校教育だったり、人間関係だったり
その醜さを映し出すんだけど
今回は登場人物の主観で読み進める
様々な登場人物の感想やその場での会話
主観がクルクル入れ替わり
数行づつ進めていくんで
一気読みしなかった僕は
え~~~~っとこれ誰だっけ?
この先生はOB?だっけ?みたいな
結構終盤まで苦労したんで
読むのが遅くなりました
この感想は読者の中に結構多かったみたい
だからこの作品は好き嫌いが分かれそう
湊かなえ好きなら
作者が挑戦した作品として読み応えはある
そんな作品です
2022年4月6日