✂カザアナ✂
久々の小説ネタです
「カザアナ」森絵都著
森絵都さんの作品は「カラフル」以来かな?
今回の作品は
平安時代と近未来が交互に出て来る書き方で
平安時代にいた「カザアナ」という種族
動植物だけでなく、自然界にあるものと
石だったり虫だったり、鳥だったり空だったり
各々コンタクトが取れる個性を持っているのがカザアナ
そのカザアナを重宝してたのが
平安時代の貴族
そこでの物語と
コロナからオリンピックのインバウンド失敗
エネルギー、人口など様々な問題から
景気が超減速した日本が取った策は
観光大国
欧米の文化を廃止にし
日本文化を飾り飾って外国人観光客を取り入れる
そのために厳しいルールで観光化した街に暮らす人々
オンラインが進み監視社会
そんな近未来
そこでの生活に閉塞感が漂う日々
国のシステムの問題はもちろんあり
それは今の北朝鮮のような不自由さ
そんな中に個人の問題もある
そこへ近未来に蘇ったカザアナとの出会いが
少しづつ、小さいながらも変えていく
そんな物語
時代を行ったり来たりするのは
浅田次郎で慣れてたはずだけど
ちょっと読みづらかったのと
やっぱり近未来となるとSF
だから知らない用語、設定がいきなり出てくるんで
それに引っかかると進まなくなっちゃうんで
分からないのを気にせず進む
それがちょっと苦手だったかな~
でも物語は閉塞感な世界観で笑顔が増えていくのは
読んでいてこっちも楽しい気持ちになる
ハッピーエンターテイメント
これは続きも書けるけど
これで終わりがいいんだろうな~
2022年8月5日
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