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✂表紙と裏腹に✂

今回の小説は難しいなぁ

表紙と裏腹に重いテーマで

どう書いていいか

『ライオンのおやつ』小川糸著

人生最後に食べたいおやつはなんですか?

雫は33歳で余命宣告を受け

様々な治療をしたけれど効果はなく

闘病をやめ

終の棲家を

瀬戸内にあるレモン島のホスピス

ライオンの家へ

そこでは日曜日におやつの時間があり

入居者がもう一度食べたいおやつをリクエストでき

そのおやつを選んだ理由とともに1つが選ばれ

忠実に再現されたおやつを皆で食べる

そのたかがおやつが

死期が近い入居者にとっては

人生を振り返る大切な時間・おやつになる

レモン島での生活

そのスタッフと入居者

そしてホスピスでは

体と心の痛みを取るケアをおこなっていて

『死』による生の時間と恐怖

『病』による痛みや恐怖をできるだけ取り除く

残った時間をどれだけ謳歌し、大切にするか

それはすなわちそれまでの人生

なんでもない日常を過ごせていたことも感謝できるように

食べて、寝て、生きる

誰もが訪れる最後をどう過ごすか

そして死とは

 

これは・・・重すぎる

『死』

これを小川糸が書くから

少しファンタジーに感じれるけれど

この恐怖をどう向き合うか

そして全てに感謝できるようになれるか

果たしてこんな風に迎えることができれば幸せだろう

だから死生観や宗教はあるんだろうけれど

いつか

と思っていたものが近づいてきてるからリアルに感じ

思えば僕の歳には母と義母は祖母になっていて

色々な事が全て年齢を通して考えるようになり

あと何年これができるか?

など、健康寿命としても考えるように

なのでこれを読んで

暫く考える日が続きました

またいつか読みたくなりそうな小説になったかな


2024年7月5日


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