✂マトリックスへの道✂
今年は結構メジャーどころの映画ばかり観てたんだけど
先週から断酒生活してたら
夜、時間余っちゃって
やることと言ったら
帳簿付けてみたり
ブログの下書き書いてみたり
本読んでみたり
なんだかんだやっぱりDVD色々観て
その中であまりメジャーではない1本
「アップグレード」
デジタルな近未来
アナログな主人公は愛妻との幸せな日々を送る
(ここに出てくるアメ車の旧車最高w)
ある日、謎のグループに襲撃され
妻を失い
自身も全身麻痺により四肢の自由を失う
そこへ公表せず、秘密にすることを条件に
AIチップを脊髄に入れる被験者となる
その手術によって動けるようになり復活
いやAIによってそれ以上の超人的身体能力を手に入れ
犯人探しが始まるって
よくあるリベンジアクション
とは違い
この取り込んだAIにも意思があったり
犯人探しのサスペンス要素も意外な展開で驚きもあり
デジタルな未来の世界観が良くできていて
故のアクションシーンが秀逸
あえてAIに身を委ねての犯人とのアクションシーンは
AIが身体を的確にスピーディーに最短で動き
人間のそれとは違い
どこかマトリックスを思い出す
そして全て見終わる頃
AIの残酷さの所以がわかり
それは過去の映画で
ターミネーターもマトリックスも
対人間となり
それは人間の不完全さがもたらし
人間こそガンと判断されるからという定義は
今も昔も変わらないらしい
映画中盤
貧困な人間たちがVRへ入り込み
現実へ何日も帰ってこないのは
そこには幸せしかなく傷付くことがないから
意味深
これがマトリックスの世界へとなって行くのかと
悲しいけど納得させられる
今5GだとかAIだとかで
あんなこともこんな事も出来るようになるって
盛んにやってるけれど
そこで奪われてるのは人間の労働
今でもたった62人の大富豪が
世界の半分の富を持つ格差
この映画を見ればなお
これが是正される事なく
もっと加速していくことが目に見えるよう
その現実と映画の結末はどこか似た悲しさを持っている
勿論面白い、出てくる登場人物、伏線、もっと広げられるのに
あえてそこは放っておいての直線で結末へ行くから
余韻もあるし観やすく、しかもしっかり面白い
続きも出来るけどこれで終わりで丁度いい良作
2020年2月7日