✂夏の出来事✂
読書量が減少して
1ヶ月の1冊も読まない大人が6割
ってNEWSが出てたけれど
まぁ~そうなるでしょ
スマホを見てたら1日なんてあっという間
リールなんか見てたら
気が付けば数時間
だからアメリカはTikTokの
禁止法案とか出たんだろうし
そんな中1番時間がない男が
そこそこ読んでる
元々小説で紙媒体の方が好きで
スマホから離れることができる
気が付くとスマホですることがないww
そんな男が今週、西武線で読み終わったのが
『これはただの夏』燃え殻 著
東京オリンピックの2年前
昼も夜もない現実の毎日に埋もれ
気が付けばいい年の大人になって
諦めてるように日々暮らしている
TV局の下請け制作会社の秋吉
知人の結婚式で出会った風俗嬢の優香
育児放棄気味の母と暮らす10歳の明菜
その夏、偶然出会った3人
そして末期がんを患う仕事仲間の大関
その4人が嘘で隠していた本音
その狭間の瞬間、夏の数日の出来事
そこで忘れていた
思い出さないようにしていた
ある事を思い出させられる
そんな夏の数日の物語
あっという間に読み終わる、読める
読みやすい一冊
そして一瞬の出会いと
そこでの平穏な日常がささやかな幸せで
うわべだけであることを頭の奥深くで分かっていても
それでも壊れてしまわないように
3人が絶妙の距離感で築く幸せ
その儚さがしみじみと伝わる
そして夏の音や光、熱
様々なもので夏を彩りながら話は進む
30年前に読んだ「8月の船」にどこか似ていて
儚いけれど僕は好きな一冊
この作者のもう一冊気になっている本があるので
今度はそっちを読んでみようかな
2024年10月18日