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✂繰り返しはない生活✂

月曜に大腸ポリープ切除したもんで

その日は

小さきけれど傷口はあるし

食事の制限もあるし

出かけるのもはばかれ

家でじっとすることが苦手な男は

どうしたものかと・・

そこでNetflixやアマプラを漁る

すると観るタイミングを計っていた作品が

『PERFECT DAYS』

役所広司がカンヌで主演男優賞を取った作品

「東京・渋谷でトイレ清掃員として働く

平山（役所広司）は

静かに淡々とした日々を生きていた

同じ時間に目覚め

同じように支度をし

同じように働いた

その毎日は

同じことの繰り返しに見えるかもしれないが

同じ日は1日としてなく

男は毎日を新しい日として生きていた

その生き方は美しくすらあった

男は木々を愛していた

木々がつくる木漏れ日に目を細めた」

このサブタイトルにちょっと気後れしてたのね

結果

素晴らしい作品だった

じっとできない男が

じっとしてなきゃいけない日にピッタリ

最初は

これほどセリフがないかとｗ

戸惑った、ホント

また繰り返される同じ生活

同じような朝が来て

お寺の掃除の箒で目覚め

ヒゲを剃り顔を洗い

鉢植えに水をやる

このシーンを何度見ただろうか

思わず笑っちゃう

そう、これが僕の一番苦手なやつ

でも

都内の生活から仕事場への風景

仕事後の銭湯、居酒屋

同じようで同じではなく

それを感じるのは

本人の感じ方

昨日と同じ風は吹かないし

木々や葉や

そこからの木漏れ日も違う

それを感じ取れるか

僕は今日は何をしなければいけないだろうか

って想像しながら走ってて

ブログだったり

薬品の補充だったり

準備するものだったり

そして髪を切るのも

それが同じことの繰り返し

って感じた瞬間

ゾッとする

そして想像を打ち消す

同じことの繰り返しなんてない

だって昨日のお客さんと

今日のお客さんは違うし

先月来た同じお客さんでも

全く同じカットではないし

会話だって違う

そもそも朝のランニングなんて

ここ数年同じコースなのに

季節によってぜんぜん違う

それを感じてるのだから

全ては違う顔を持ってることに

敏感になれる

そうなれれば幸せのサイズは

もっと小さなことからも感じれるはず

この作品をじっくりゆっくり見れれば

それを感じれる

素敵な作品だった

これを僕の胸に留め

僕もこんな生活ができたら

理想的

それにしても流石は役所広司

このセリフのない役で

あれだけ感情を揺さぶり

流石、ベルリン・天使の詩でもおなじみの

ヴィム・ヴェンダース監督

風景や光の動き、街の音

これで伝えたいものが伝わってくる

おすすめです

 

 

2025年1月31日