背徳
ちょっと前のお話
こないだの日曜、夕方秋津から来た同級生に
「真っ直ぐ帰るの?」と軽く誘うと
乗ってくれ、華の日曜に同級生呑み in 田中水産
しかもその日は、FIFAクラブワールドカップ2016決勝!
ということでパブリック・ビューイング in 田中水産
行くと従業員のコから「あらきさんどっちが勝つと思います?」
って質問、いや愚問
幼稚園からサッカーボールを蹴り続けたサッカー小僧は
今回の奇跡、鹿島アントラーズの決勝進出には複雑な思いがある
先ず、大体が元々TOYOTA CUP
ヨーロッパのクラブチームNo.1と、南米のクラブチームNo.1
が、ぶつかり合う夢のような試合を
南米でやるとサポーターの暴動やら面倒なことがあるんで
中立国の日本で観られるというのが
クラブワールドカップの元々のもので
それで世界一を決めるのはいかが?
って事で、他の大陸王者のクラブチームも入れて
トーナメントにしたんだけど(FIFAの利益目的もあるかもw)
だから決勝はなんだかんだ
ヨーロッパのクラブチームと南米クラブチームを観たいし
皆んなそう思ってる(と、勝手に思ってる)
そして、世界中の一流選手が集まるのがヨーロッパのリーグ
南米、アフリカ、オセアニア、アジアの一流選手はそこへたどり着く
だからそこで今回来たレアル・マドリード、銀河系軍団は最強で最高
だからその決勝の相手が鹿島アントラーズでいいのかって事から始まる
レアルの本気を観たい、クリスチャーノ・ロナウドの最高のプレーを観たい
鹿島でそれを引き出せるのか?
とんでもない点差の試合になって壊しちゃったりしないか?
確かにアントラーズとレアルの試合を見てみたかった
でもそれは準決勝あたりで
でもトーナメントの逆っ側だから観れないな~と思っていた
ましてや、開催国枠のアントラーズ準決勝まで行くのも奇跡
ところが、オセアニア代表に勝ち
アフリカ代表に勝つ
これだけでも、これだけでも凄いこと
なのに、まさかの、GIANT KILLING!!
南米代表に勝つ!これはびっくりしたし素晴らしいゲームだった
今回導入のビデオ判定からのPK
追加点、相手の心を折る!さらにダメ押し!
でも夢はここまで
僕はなんかすいません(笑)決勝、ウチが相手でってなもんで
田中水産の従業員のコの質問は質問になってすらいない
レアルがどんな素晴らしいサッカーを魅せてくれるのか、それのみだ!
試合が始まる、早々にレアル一点先取
こりゃ~すんごい点差ついちゃう?まずいな~
ゲーム壊しちゃうんじゃ?不安
ところが、今回華々しい活躍をした柴崎岳の同点ゴール!
さらにまたもや柴崎岳が相手DF4人くらい振り回し見事なゴール!
これは世界レベルのプレーだ!!鳥肌が立つ!
気が付くと・・・アントラーズを応援していた!
やってしまえ!勝っちゃえ!
なんか悪いことをしてるような
世界中の期待を裏切る結果を観てみたい
それはやってはいけないイタズラのような
日本のチームが世界一に?
試合内容も引けを取らない
献身的なプレー
DFも早め早めのプレスで押さえ込む
そして攻撃的に!守ってなんとかする試合でなく
僕の中のアイデンティティーに火をつける
世界を敵に回しアントラーズを応援していた
まさか?見れるのか?って思った頃同点
そして延長
だったらPKまで粘れば面白いことに・・・
残念ながら延長線のはてにクリスチャーノ・ロナウドに2得点され
負けたけれど
レアルは2試合
アントラーズは4試合、しかも過密日程
体力の限界だったし
レアルが世界一である実力が最後に出た
結果だけを見ればクリスチャーノ・ロナウドがハットトリックって
圧倒的なようだけど全く違った
素晴らしいサッカーを観れた!
興奮もしたし、感動もした
アントラーズにありがとう
そして何だったんだろうあの背徳感
それにしてもジダンの貫禄と風格は何なんだ
僕と同級生なのに・・・・
2016年12月21日